最後からx番目の晩餐

まいにちの夕飯は、いつだってそれが「最後の晩餐」になる可能性をもっている。

2014年4月22日(揚げ物祭り)

自宅にて、妻と。

コロッケ、長芋と大葉の挟み揚げ、トンカツ、味噌汁。

コロッケをつくってみたかったのは、アニメ『キルラキル』の影響もあるが、家庭料理の定番を押さえてみたいという気持ちから。揚げ物はどうせ面倒なのだから、コロッケの他にもまとめてつくってみる。

まずはコロッケ。蒸かし芋は、いつものように、まるのままのジャガイモをラップで包んで電子レンジで。マッシャなどないので、小型すりこぎを使ってつぶす。ジャガイモは小さめ5個、タマネギ1個弱のみじん切り、挽き肉は合挽き100グラム程度。タネの半分にはカレー粉を混ぜてカレーコロッケにした。

トンカツは、外国産の安いものを。肩ロースだったか、それなりに厚みと大きさのあるものを選ぶ。軽く切り込みを入れ、すりこぎで叩いて伸ばす。塩と黒コショウを両面に掛けておく。

長芋は擦りおろそうと買うときは考えていたが、クックパッドなどを見ると、スライスで十分そうだと知る。薄切りにして、大葉を挟む。

衣は、小麦粉、卵、パン粉。卵は2個では足りず、3個目を割ったが余った。パン粉を1袋すべて使い切ったのには驚いた。衣が3段階あるとなると、バットが5枚はほしい。もちろんそんなに持っていないので、ボウルや皿を使う。

揚げ物はとにかく片付けが厄介だが、今回は妻が手伝ってくれて、揚げるそばで少しずつ洗い物をしてくれたのが助かった。

揚げたてのコロッケやトンカツは実に美味しかった。自分でつくっているから、何が入っていて、どんな油で揚げているかわかるのは、やっぱり安心感がある。

付け合わせの野菜サラダは、市販品の見切り品を使ったが、これがさっぱりおいしくなかったのは画竜点睛を欠いたという感じ。

実家ではしばしばコロッケや天ぷらが食卓に上ったことを思い出すと、祖母や母にいまさらながら尊敬を覚える。