最後からx番目の晩餐

まいにちの夕飯は、いつだってそれが「最後の晩餐」になる可能性をもっている。

2013年12月31日

自宅にて、妻と。

豚しゃぶ鍋、長芋とキュウリとハムのサラダ。卵雑炊。ビール。

とくべつな献立は、やりたくなかった。ところが、外食が続いていたので、何をつくることもできる冷蔵庫状況でもある。

貧乏性なので、鍋を出すなら食材はできるだけたくさん入れたい。混雑したスーパの売り場をうろついても、質や量においてピンとくる野菜がなかなか見つからず、けっきょく、長ネギ、水菜、ニンジン、シメジ、エノキが入るのみとなった。シイタケや春菊や白菜や大根なども入れたかったが難しかった。

鍋だけでもいいだろうに、副菜がないと物足りない。長芋を生で食べたくなって、夏以降ずっと避けていたキュウリを大晦日に買う。夏場の2倍近い値段だが、いま長芋と合わせるならキュウリとハムのほかには考えられなかった。

紅白をときどき観たり、会社の事務作業をしたりしながら、5時間ほど掛けてビールを7缶空ける。


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